会社をつくるメリット ~ 社会的信用が高くなる
会社(法人)のメリットのひとつである、信用度のアップ。その理由は?
- 事業のための人格(法人格)であること
会社(法人)は、個人とは切り離された「法人格」というものが法律上認められ、事業に関するあらゆる行為の主体となることができます。 - 会社の基本概要が登記により公示されている
会社は、管轄の法務局で登記することにより成立します。登記内容は、商号、所在地、目的、資本金、取締役氏名、代表取締役の住所氏名その他です。 この登記の内容は、「履歴事項証明書」(いわゆる会社謄本)で確認することができますが、この履歴事項証明書は誰でも取得することができます。 - 経理処理などの運営が厳密
経理会計処理をはじめ、会社の運営事務は個人よりも厳密な処理が求められます。個人事業ではよくある、生活資金と事業資金の混同もなく、決算書よりその法人の財務内容を知ることができます。 - ブランドイメージ
株式会社の場合は、 「会社 = 株式会社」 といっても過言ではないほど、会社としてのブランドイメージが定着しています。大手企業はほとんど株式会社。 日々の広告宣伝で目にするのも株式会社。株式会社というブランドだけで、信用度が高いイメージをあたえているようです。
融資に有利になるか?
会社をつくることによる社会的信用のアップは、金融機関からの融資にも有利であるといわれています。
確かに、「事業のための人格であること」「基本概要が登記により公示されていること」「明確な経理処理が期待できること」などは、個人事業と比べて評価が良くなる部分といえます。
ただ、特に1人設立会社での新規開業の場合は、運営主体は個人事業でも会社(法人)でも事業主本人。審査は事業主本人の経歴・信用・自己資金・経営能力となる点で変わりはありません。
「個人事業で受けられなかった融資が、会社にすれば受けられる。」と、安易に考えることはできません。